暇記

カキーン

「ジャム」ツアーにおける"エモい"ところを"エモい"という単語を使わずに綴る。

絶賛ジャムツアー中で御座います。

私も大阪名古屋と大汗かきつつ汗ふきシート片手に大いに楽しませてもらっています。
今は東京公演に向かっている最中なのですが、その移動時間を利用し今ツアーの雑感をしたためてみようかなと思ったり思わなかったりしながらとりあえずスタバのテラス席の如く澄ました顔でMacbookを立ち上げてみました。

以前にもどこかで書いたように、時間が経ったあとその当時のことをふと思い返すと、その演目における印象深い一片が鮮明に思い出されることが往々にしてあるわけですが、今回はさて何かと考えてみると、折り返し地点を過ぎたばかりではありますが確信を持ってこれだといえることがもう既にあったりするわけです。
そう、それは茹でたレタス…っぽい衣装をまとった4人が歌い踊る「ノスタルジア」です。

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エイトに限らず(って私がコンサートを見たことあるのはあらしとカツンだけだけど)、ジャニーズのコンサートではメンバー数人で組むユニットコーナーやソロコーナーというものがよくある。
エイトも例にもれずそうであり、ここ数年のそれを大倉くんに限定して思い返してみるに…

2012年:三年ぶりにお目見えしたtorn(錦戸大倉)。2008年が初披露のエイターみんなが好きなやつ。ホモ。
2013年:ヨシャオ族(横山渋谷安田大倉)。「狩」なのか「ヨシャオ」なのか未だにどう呼ぶべきかイマイチわからない、ビーストチームの咬ませ犬的ユニット。最後まで姑息でブレブレかつ最終日の(ビーストをパクった)ふんどし時の大倉くんの尻のボリュームがインパクトあり過ぎたため終了後はもはやそのことしか印象に残っていないという事態。罪な尻である。
2014年:butterfly I loved(ソロ)&アダムとイブ(横山大倉)。ついにヨコまで大倉くんの王道ジャニーズに対するフラストレーション解消の餌食になってしまった感のある曲。ananヌードコンビが裸で女を抱いているこの曲のMVという建前のエロ動画を見たい人はブックオフにもで探しにいってください。
2015年:my store(丸山安田大倉)。大倉くんの太ももがあまりにも太すぎてキュロットパンツがスパッツ化していたのが印象的なユニット。罪な腿である。
2016年:steal your love(錦戸大倉)。エイターみんなが好きなやつ(2回目)。こちらはホモではない。

そして2017年。
ユニット決めの顛末はアルバム特典にまるっと収録されているので割愛するとして、私を含め大勢の人の念願である渋谷大倉ユニットがついに…!と一瞬期待させておきながら、そのこちら(=視聴者)の期待を一分の悪気もなくシカトするくだりを経て、他でもない大倉くんの進言により今回は横山渋谷村上と丸山安田錦戸大倉の計2ユニットとなることが決せられ、結局のところはその当初の期待を大いに上回る結果と相成った。


言うまでもなく、横山渋谷村上の3人、所謂「三馬鹿」と呼ばれているこの3人は、あまりにも特別である。
3人共が大阪出身で同学年で10代の時から常にサンコイチ。幼馴染であり戦友でありライバルであり同士であり、現在もそしてこれからも同じ時間を重ねていくであろうこの3人は、今さら誰も異を唱える余地などないくらいに絶対的で唯一無二のトリオである。

それに対してそれ以外の4人はというと。
この4人には上3人のようなキャッチーな呼称は特にない。「年下組」とか言われたりもするけど、まるちゃんだけ若干中間管理職感があるのは否めない。一部を除いて年齢も出身地もバラバラだし、昔から常に4人括りで活動していたわけでもない。
とはいえ、事務所の門を叩いた日が(ほぼ)同じで、上3人と同じく小さいころから近しい場所にはいた4人。そして途中それぞれがバラバラになった時期もあったけれど、それを経てまた同じ場所に集められ、遂には一蓮托生の仲間として共に生きることになった4人。
それは本当にたまたまで、ありとあらゆる偶然が幾重にも重なったその結果に過ぎないのかもしれない。でも、運命というものは必然という偶然でできている(@YUKI)わけで、彼らの現状も同様にそうである。
だいたい人が同じ時代に生きられること自体そう高くない確率なのに、同世代で、同じ仕事を選び、同じグループになりそれが今も続いていること自体が充分に奇跡的かつここにしかない景色なわけで、もはや先に羅列した整合性の無さすら逆にその奇跡のイチ要素に思えてくるんだからおたくってまじで御都合主義…だけど別にそれでもいいよね楽しいし。

長年にわたり常に先鋒として存在していた年上3人だけが持ち合っている事柄があるように、三方向からの先輩風を凌ぎつつ過ごしてきたこの4人だけが、この4人だからこそわかること・できることも多分にある。
やはり4人も特別なのだ。


だからこそ、今回の組み分けを知り最初に思ったのは「ここに来てついに切り札を切って来たな…」ということであった。
今さらユニットなど組ませなくとも端から十分なストーリー性を包含している3人と4人である。それなのに、これを今さら分けることにかかる期待たるや尋常ではない。故にその期待に応えるには凡庸では決して足りず、その特別感に相応なものであることを要求されるのは至極当然で、また仮に片方が秀作なのにもう片方がそうでもなかった場合には、なかなかに(ネット界隈が)悲惨なことになりそうだし、まさに切り札であると同時に諸刃の剣だなと思ってしまった。

実際に曲を聞いた印象はというと、Answerはさすが自作曲なだけあって3人の思いが乗った熱のこもった楽曲だった。
対してノスタルジアは詞も曲も他人からの提供ということもあって、正直シュッとした(≒オシャレ)曲だなという程度の感想しか湧かなかった。棒立ちなのか踊るのかそれとも楽器を演奏するのかその点も曲を聞いただけでははっきり分からないし、これは実際にこの目で見るまで何とも言えないなぁというのが当初の印象だった。



今回のコンサートでは、三馬鹿のユニット曲であるAnswerの直後に4人の「ノスタルジア」が披露されることになっている。
まだあどけなさが残るスリーショットを次から次へとモニターに写し、それをバックに3人が、3人で作った曲を歌って踊り、昔も今も「三位一体」であることをこれでもかと見せつけてくるAnswerは、とても分かりやすく見ている人の胸を打つ。
トランペットの音もブルースハープの音もピアノの音もしてるのに、どれもやらずに「踊るんかい」と客に突っ込ませにいくところからはじまり、メインステージから動くことなく、終始三人だからこそのフォーメーションで見せてくる演出、事前のインタビューで散々「この3人のことではなく普遍的なことを歌っている(意訳)」と言っていたくせにめちゃくちゃあからさまに3人を提示してくるところ…、この曲のグッとくる箇所を挙げだすと正直キリがなく、それは楽曲を聞いただけの段階とは比較にならないものだった。3人の”担当”ではない自分ですらそうなのだから、横山担渋谷担村上担のメンタルは察するに余り有るものがある。実際、この曲の最中に泣いている該当担の方を私は何人もお見かけした。嗚呼、本当に心中お察し致します。
そんなAnswerを見て観客が感極まっている中で間髪入れずに始まるのが、件のノスタルジアである。


イントロがはじまるや否や、照明が当たったバックステージにはまるちゃんが一人ポツンと。
個人的にこの曲は4人でいい具合に群舞してくれることを望んでいたので、一番最初、各々離れた場所からはじまったのを見たとき、(思ったより踊らなかった)アイスクリームや(まあまあ踊ったけどもっと踊ってほしかった)steal your loveを思い出して若干気が落ちたりもした。
その後、一塁側のサイドステージに大倉くんが、反対側の三塁方向に錦戸さんが、そしてメインステージにはヤスくんがそれぞれ位置している(らしい)ことを照明が照らし出し、この曲ははじまる。

大阪の初日、私は一塁側スタンド下段前方にいたので、大倉くんの起点がものすごく近い場所だった。そのためいつにも増して他所が見られなくて、どのくらい見れなかったかというと、完全に大倉くんしか着ていない大倉くんのためだけの色合いだと思っていた例のレタスを他の3人も着ていることにセンター付近でようやく気付き素でびびったほどだった。
まあそんな話はさておき、兎にも角にもサイドステージで孤独に踊る大倉くんは本当にすばらしかった。個人的にあの人のダンスは(図体のせいで)一見大味なのによく見ると繊細で絶妙だなと思っているんだけど、今回の振りはまさにその真骨頂といった感じで指先から足の先までその一挙一動に繊細さが現れていて、見ながら息をのむほどだった。

曲が進むと共に、メインステージ、バックステージ、そしてサイドの四箇所に分かれていた4人が(というか4人が乗ってるステージが…と言いたいところだけどヤスくんだけ徒歩だったでもそれはそれで意味がある気もする)徐々にセンターステージへと近づいてくる。
つまり、山田とtornがそれぞれ向かい合いながら徐々に真ん中に集まっていく、という仕様になっている。
もう、グッとくる以外ないでしょこの流れ…。

山田もtornもいわゆるジャニーズでよく見られる確定的な”シンメ”では決して無い。でも、それぞれに公認的な括りがあり(まあtornは曲名だけど)、それぞれのコンビに独自の物語がちゃんとある。だからこそ、単に移動式ステージに乗せられ(※ヤスくんは除く)互いに向き合いつつ近づいていくという光景だけでも、今までのあらゆることが走馬灯のようによぎって無条件にグッときてしまうのだ。

そしてセンターに四人が集まった後、今度は丸山大倉、安田錦戸でシンメトリーになる。
いやもうさ、グッと来るしかないでしょうにこんなの………。

山田やtornにそれぞれ独特な関係性と歴史があるように、まるちゃんと大倉くん2人にも、そしてヤスくんと錦戸さんの2人にも、それぞれに特別な関係性と歴史が当然のようにある。

バンドでは肝心要のリズム隊。昔は物をハッキリ言う大倉くんのことが苦手だったと言うまるちゃんだけど、今はまるちゃんが大倉くんを全力で笑わせてそれを見た大倉くんが破顔しているというハッピーな光景がこちらの目にも余るほどである。大きい2人がくっついてふざけている様はまるで大型犬同士の戯れ合いのようでもあり、いつ何時も平和で無邪気で仲良しな2人。

2人揃って歌もダンスも芝居も創作も上手いオールラウンドプレイヤーで、生年月日は約一ヶ月半違いで同い年の「亮」と「章ちゃん」。錦戸さんの性質を「感情表現が下手」だと言い時に彼を叱りもするらしい安田くんに「自分は頼りっぱなし」だと言い切る錦戸さん。別段似てるわけでもないのに並んだ時のその雰囲気がなぜか双子のそれのようで、頼もしくも可愛いらしい2人。

そんな風にいろんな過去や思いを共有する二組が、互いに交差したり列になったりしながら「今だって僕らは夢見た時のまま何処へだって行けるさ」と歌うその光景を見て、グッとこない人などいるだろうかいやいない。


その後はそれぞれが個々に分かれると同時にカルテットに成っていく。
四方に分かれている序盤にそれぞれが別個にしたフリが、終盤になって重なり合い一つになるところはおそらくこの曲の一番の見せ場。
165cm170cm175cm180cmの4人が背の順に並んで鼓動を打つようにアシンメトリーに踊る様は、ダンスとしての美しさはもちろんのことその身長差があまりに見事でうっとりした。何なんだこの絶妙な間隔!成長すら味方にした奇跡か!とはいえ、一番前のヤスくんの心情を思うと多少胸が痛くもあった。強く生きて欲しい。


そして一番最後、4人で四角形を作って向き合い、遠くを見遣るようなフリでこの曲は終わる。
あのさあ…こんなの、グッと来ないわけないじゃないですか(怒)。

別々に発生した4人が集まり形を変え変化を経て最終的に"4人"であることを体現、誇示しながらそれぞれがそれぞれの未来を見ている。
なんだよこれ…人生じゃん…まんまこの4人の人生じゃん……とノスタルジアの余韻に浸る間も無く、毎度sorry sorry loveははじまるのでした(そしてついに揃うレタス7玉)。



…ものすごい勢いでここまでキーを打ってきたけれど、最初に「印象深い一片=ノスタルジア」だと明言しておきながらそうじゃないなと今になって思い出している。
ノスタルジアだけじゃなくて「Answerとノスタルジア」だなーと。

不器用な3人が泥臭さを包み隠さず曝け出すAnswerに対し、器用な4人がスマートに歌って踊るノスタルジアは一見きれいなコントラストだった。しかしながら、内に秘めたものは前者も後者もおそらく同じで、その3人と4人の見せ方の違いがとても"らしく"て興味深かった。
私は飽くまでも大倉くんのファンなのでそういう意味ではやはりノスタルジアに肩入れしてしまうのだけれど、今回は二つを較べてどちらがどうとかそういう次元ではなく、むしろAnswerあってのノスタルジアであり、それは逆も然りである。
前後に並ぶこの二曲は拮抗しつつも表裏一体で、それを体感した直後に改めて目にする7人は(たとえレタスであろうとも)神々しく見えた。今ここでこの7人が”3人”と”4人”になったのも、必然という偶然であり運命だったんだろうと思わざるを得ないそんな10分弱の奇跡のようなあの二曲を、ぜひとも(本当の意味での)マルチアングルでBlu-rayに残してくださいお願いしますインフィニティーさん!!!!!!!


まあ泣いても笑ってもこの二曲を生で見られる機会はあと6回しかないわけなので、今から見られる予定のある方は何も考えずその怒涛のエモさに打ち拉がれようじゃないですか。



…あ。