暇記

カキーン

GR8EST大阪公演の振替公演と追加公演を見にいったのでそのことについて綴る。

関ジャニ∞の2018年のツアー、GR8ESTの大阪公演23日分の振替公演と追加公演に行ってきた。

2公演見た率直な感想は、良くも悪くも夏とはまったくの別物で、やはりGR8ESTツアーのオーラス=集大成は9月16日の福岡だったなっていうことですかね。
もともと8月23日しか見る予定がなくて、実際に今回の振替公演しか入れなかった人がいたとすればそれは面食らって当然だなと思う。でも、たとえ8月23日の振替公演であるとはいえ11月17日はどう考えても8月23日ではないし11月17日のすべての事象が8月23日に戻ろうとしたところで戻れるものでもない。
時は無常でコンサートは水物。仕方のないことなんだと思うしかない。


GR8ESTツアーの札幌名古屋大阪東京福岡の雑感は既にしたためているので、興味のある方がいれば。
…いるのか?

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今回の公演と夏のツアーの主な違いは
①「ここにしかない景色」が「象」に変わった
②安田くんがMC中もステージ上にずっといた+トロッコにも乗っていた
③kura tik新録
④「今」「へそまがり」「LOVE&KING」他、バックに関西ジャニーズJr.がついた
⑤がむしゃら後にあったヒナちゃんによるたこやきオールスターズの紹介が大倉くんの紹介からはじまるなにわ男子の曲披露に変わっていた
⑥KING作文新録
⑦6人で一人ずつ長々としていた最後の挨拶が、ヒナちゃん一人による簡潔なものに変わっていた
⑧本編最後の曲が「大阪ロマネスク」から「ここに」に変わっていた
⑨アンコールの「パノラマ」が「All you needs laugh」に変わっていた
…くらいでしょうか。

「ここにしかない景色」が「象」に変わった

これに関しては、個人的に「ここにしかない景色」がとても好きなので無くなったことは単純に残念ではあった。ほかでもない大阪は”僕らの街”なのに。ようこそしてくれよ。大阪観光シンボルキャラクターなんやで君達はっ。
とはいえ、象の方が明らかに盛り上がるし曲順的にもあそこに入れるのがベストだろうし、仕方ないといえば仕方ないのかもな、っていう。
でも札幌で「僕らは偶然の中で出会って同じ時を共に生きている」という歌詞と共に6分割モニターに映った彼らを目にした時の感慨深さと、それと同時に覚えたどうしようもない寂しさは、きっとこれからも忘れることはないでしょう。

安田くんがMC中もステージ上にずっといた+トロッコにも乗っていた

これについてはもう「良かった」としか言いようがない。
本当に良かった。ありがとう安田くんの細胞&自然治癒力
17日、オモイダマが終わっていなくなるタイミングが来ても安田くんがなかなかステージから捌けずそのままMCがはじまって、今日は安田くんがステージからいなくならずにそのまま6人でMCを続けるんだということを理解した時、本当に涙が出そうになった。
今の治安が悪すぎる見た目の安田くんを以前のようなきゅるるんアイドルとして見ることはなかなかハードルが高いとは思うけど、ああいう風に過剰なくらいに曝け出すことで自分の中の溜まっているいろんなことを昇華しているのかなとも思う。
ヨコは「サイドに刺青を入れるのはやめてくれ」とは言っていたけど、誰も今の髪型や見た目を咎めたりはしていなかったなそういえば。
地肌が見えるほどにサイドを刈り上げるのも、無精髭を生やすのも、ピアスを突然増やしたのも、安田くん自身何か思うところがあってのことなんだろうなって私は勝手に思っている。
みんなきっとそうなのだろうと思っていた頭の傷が、去年の手術の痕であることを初めて自分から口にしていた。でも、その傷跡を何かアートとして活かせないかということも言っていた。そのポジティブな痕活用法は正直全然理解できないけど、その理解のできなさが彼の奥深さというかすごいところなんだろうなとも思う。
マニアック、楽しみにしています。

kura tik新録

ツアー中に流れていたものはわざとらしさの極みといった感じで正直なところ私は錦戸さん以上に耐えられない感じではあったんだけど、今回のは突き抜けすぎていて羞恥心が邪魔することもなく全て楽しく見られた気がする。
たった2公演のためにメンバーも大倉くんもロケにまで出て新しく収録してくれたんだなと思うとその気持ちにグッとくるし、何より安田くんの女装は本当にかわいかった。あの映像の中の(女だらけの今日の京セラドームですら滅多に目にしないレベルでかわいい)女の子と今のチンピラみたいな安田くんは同じ人間であるという信じがたい事実に、一瞬時空が歪むような感覚を覚えた。
ItoUをBGMに、二人で一生懸命乳首ドリルの練習をするtorn二人のオフショットのシュールさったらなかった。この人たち、別にこんなことしなくても生きていけるのにホンマにアホやなありがとう。

「今」「へそまがり」「LOVE&KING」他、バックに関西ジャニーズJr.がついた

個人的にジュニアには関心がないのでバックにジュニアがついていようがついてなかろうがどうでもいいし、どうでもいいからこそ別についてくれてもいい。つくことで喜ぶ人がいて、またジュニアの方達にとっても糧になるのならいてくれていいんじゃないのかな。
ただ私も以前目にしたしたことがあるけど、ジュニアにだけ声援を送るべくジュニアがステージ上にいない時にあえて座ったりスマホをいじったりと所謂イキった態度を見せるのは、それを一種の愛情表現だと思ってるのかもしれませんけど正直なところ激ださいですよとは声を小にして言いたい(∵小心者なので)。

「がむしゃら行進曲」後にあったヒナちゃんによるたこやきオールスターズの紹介が大倉くんの紹介からはじまるなにわ男子の曲披露に変わっていた

GR8ESTツアーの合間をぬって、大倉三兄弟の長男忠義くんと横山三兄弟の長男侯隆くんの二人が、今秋行われていた関西ジャニーズJr.のコンサートの舞台裏で先輩風ならぬ長男風を吹かせていたのは周知の通りである。
これについては、大倉くんが事務所の人にやらせてくれと直談判したのか事務所の人が大倉くんに頼みこんだのかすべて筋書き有りきの事務所の戦略なのか…、実際のところは私には勿論分からないけれど、大倉くんが関西ジャニーズJr.のことを思い、考え、彼らの未来のために尽力していた時間があったというのは紛れもない事実であるわけで。
それに、別段やってもやらなくてもいいジャニーズwebでの連載を「ジュニアに恋しちゃった」っていう謎建前がありつつもやることを決めてくれて、自らのスペースを割いて個人個人、しかも型通りのそれではなくちゃんと個々の魅力が伝わるように紹介したり、でもそれだけではきっと(一部の)自分のファン=大倉くんにしか関心がない界隈からは多少なりとも不満の声があるであろうこともちゃんと理解してたまに自撮りやら安田くんやらこちらへの謎呼びかけやらをしてくれたその思慮深さとやさしい気持ちは、やっぱり大事にしたいなと思う。

私は所謂”朝ドラクラスタ”で、ほぼ毎シーズン朝ドラを欠かさず見ている(※たまにある肌に合わないやつは除くちなみにまんぷくは今のところ毎日楽しく見させてもらっています)。
ごちそうさん」も「あさが来た」も個人的に大好きな朝ドラで、故に西畑くんだけは名前も顔もニノのことを尊敬していることも知っていたし、地道にキャリアを重ねて頑張っていってるなぁと端から見て思っていた。
そんな西畑くんが先日のwebで今回のエイトのコンサートに出た時の感想を書いていた。ので読んだ。素直に感動したし、後輩から「ドームの景色、歓声を守っている」と書かれていたエイトが、とても頼もしくまた誇らしく思えた。
ドーム公演はデビュー4年目の2007年から毎年、5大ドームツアーは2011年から8年間連続で行ってはいるけども、それは数少ない選ばれた人だけができることであって当たり前などでは決してない。いちファンとして、これからもできるだけ長く彼らがそれらを守り続けられるよう、微力ながらお力添えできれば(と思いつつGR8EST全種予約させていただきました)。
今の状況や雰囲気から察するに、きっとこのまま誠実に時間を重ねていけば、遠くない未来にあの7人はデビューできるんだと思う。その時に大倉くんが心から嬉しいと思ってくれさえすれば、私は諸々オールオッケー👌

KING作文新録

大阪の人ならば初日に彼らがロケをしていた場所が如何に四六時中人でごった返しているか知ってると思うんだけど、それにも関わらずあの場における白け具合は本当に衝撃的だった。
松竹座の場面では、”KINGであいうえお作文を作る”という趣旨を読み取れていないことをいじられているまるちゃんを横目で見るヒナちゃんの顔が最高だった。一見しっかりしているし実際対外的にはしっかりしている時が多いのに、時折信じられないくらいに抜けているところが垣間見えるのがヒナちゃんの可愛さであり魅力だなと思う。

6人で一人ずつ長々としていた最後の挨拶が、ヒナちゃん一人による簡潔なものに変わっていた

GR8ESTは、再生のツアーだった。その過程というか経過を顕著に感じられるのが最後の挨拶だったと思う。
札幌では覚悟を決めた表情で喋るヨコが、名古屋ではすばるくんに対する思いを漸く口にできたまるちゃんとそれまで堪えていたものがあふれ出たかのように涙をこぼす安田くんが、大阪ではすばるくんに未練タラタラな大倉くんが、東京では楽器を演奏することの喜びを噛みしめるヒナちゃんが、福岡では無言で客席を眺めている錦戸さんが、それぞれとても印象に残っている。
個人差はあれど、公演を重ねる毎にそれぞれの表情も和らいでいき、過去を振り返るような言葉も減り、すばるくんの名前も聞かれなくなった。
でも、今回の公演でその挨拶をヒナちゃん一人に任せているのを見て、もうそういう”再生の過程”を見せる必要が無くなったんだなと思った。その段階に彼らはもういない。6人は既にその先へ進んでいる。
しかしながら。
札幌から福岡まで時に感情的になる5人に対し然程感情の起伏もなく明るい挨拶をしていた印象のヒナちゃんだけど、先日届いた会報に書かれていた「”ミスター通常営業”でおりたいなと思ってた」という一節を読んで、ちょっと胸が痛くなってしまった。自分たちと向きあう際に客は楽しい気持ちだけ抱えていて欲しいという意思は4月15日以降のヒナちゃんの言動の随所から伝わってきたしこちらもそう努めるべきなのだろうとは思っていた。でも、しんどくないのだろうか。大事な仲間が患い、大好きな幼なじみがいなくなってしまったのに。
こちらが知り得ぬところでヒナちゃんにも何かしら昇華できる場所があればよいなと心底思った。

本編最後の曲が「大阪ロマネスク」から「ここに」に変わっていた

その前述の挨拶を終えた直後に始まるのが本編最後の「大阪ロマネスク」だった。
当時まだ8人だった14年前に松竹座で初披露されたこの曲は、これまでの彼らの活動の節目節目で必ずといっていいほど歌われてきた。過去に二度行われたファンによる人気投票でも常に上位で、ファンにとってもメンバーにとっても、比類ないほどに思い入れがある特別な曲。
メンバーが一人抜け7人が一丸となり死ぬ物狂いで前に進んでいた頃にも、それなりの安定を手にいれて更なる高みを目指すべく苦悩していた頃にも、そして音楽という武器を見つけまさに過渡期にいた頃にも、この曲はそのすべての時間に寄り添ってきた。そして初披露から14年経った今年、”関ジャニ∞渋谷すばるとして一番最後にレコーディングした曲”という完璧なオチまでつけて、「大阪ロマネスク」は7人の物語を余すところなく投影する曲に成ってしまった。
そんな曲が、他でもないすばるくんの声からはじまるこの曲が、6人全員の声からはじまったのを札幌で目にした時の感情は、言葉では言い表せないものがあった。
毎公演、聞きながらやっぱり私はすばるくんのことをそして7人のことを思い出していた。それまでの内容がどうあれ、そのコンサート本編の終わり方は毎度センチメンタルでしかなかった。
その「大阪ロマネスク」を、6人は切った。そして、6人として最初の曲である「ここに」に置き換えた。
どういうやりとりや経緯があってこういう形になったのかは分からない。でも、その変更がどれほどのものなのか理解できるからこそ、6人の覚悟に胸が震える思いがした。
アンコールで歌われていた時より立ち位置に間隔が空いてしまったせいで興味深い様子が減ってしまったのは残念だったけど、最後のヤンマー二人が並んで歌うところではちゃんと安田くんが錦戸さんに駆け寄っていたのが可愛いどころの話ではなかったあんなにも赤子が泣きそうな見た目をしているのに。

アンコールの「パノラマ」が「All you need is laugh」に変わっていた

大阪のために作った曲を一番最初に大阪で聞けて良かったなって。ミニオンのタオルをかぶるまるちゃんがものすごく可愛い…かと思いきや可愛い被り物から垣間見える顔面がものすごく男前で、そのギャップに狼狽した。


そういえば、18日の「象」で、すばるくんがウインクしていた箇所と同じところで安田くんがウインクをしていて、なんか全然しんみりするところではないのにしんみりしてしまった。あと、同じ18日の「今」でまたまるちゃんがすばるくんが歌っていたBメロを思いっきりスルーしていて、ここも全然しんみりするところではないのにしんみりしてしまった。…山田揃って突然しんみりさせるのやめてくれないかな!
でも、歌い忘れたことに気づいたまるちゃんがその後一切苦笑したり照れ笑いせずに強張った顔をしているのを見て、なんか…何も言えなくなってしまった。言ってるけど。というか、書いてるけど今。仕方ないよ、だってすばるくんがいなくなってまだ4ヶ月しか経ってないんだもん。

そう、まだ4ヶ月しか経っていない。
でも、この4ヶ月で本当にいろいろなことが変わってしまった。エイトもそうだし、こちらの気持ちも。
大丈夫にはなった。でも、思い出してしまうことは当然にある。想像してしまうことも。もしこの場にいたらどうしていただろうとか、居て欲しかったな、とか。
ふと声が聞きたいなと思うこともある。曲を聞きながら、この曲の歌声はもう二度と聞けないんだなと寂しく思ってしまったりもする。
いつかそんなことも思わなくなる日が来るのだろうか。4ヶ月でここまで変わってしまったのだから、先のことなんて分からないね。


時間は絶えず流れ続ける。
いろいろあり過ぎた2018年も、あと一ヶ月強で終わりを迎える。すばるくんはジャニーズ事務所から退社し、錦戸さんのドラマがはじまり、安田くんのマニアックがはじまる。きっとそれもあっという間なんだと思う。
一年後の関ジャニ∞はどうなっているんだろう。とりあえず平穏で健やかで幸せな時間が6人に、すばるくんにも流れていてくれることだけを願っています。




GR8ESTツアー全16公演、お疲れさまでした。
本当に、楽しかったです。