暇記

カキーン

GR8EST福岡公演を見にいったのでそのことについて綴る。

9月15日、16日とGR8ESTの福岡公演を見に行ってきた。


行くたびに思う。
ヤフオクドームの”最寄駅”が唐人町駅って本当どうなんだ。寄ってない。全然寄ってないよ。
個人的に5大ドームでヤフオクドームの道程が一番つらい(のでバスかタクシーがよい)。



15日。
9日の東京公演の盛り上がりが異様だったのもあって、あの場がその天辺とすると福岡は客自体も若干燃え尽き症候群というか、落ち着いた空気ではあった。
加えて某二人の例のアレ直後ということで正直見てる側もいろいろと思うところはあるんだろうな的空気は、まあ正直感じちゃったよネ。

個人的には「こんな格好悪い話を全世界に発信されるなんて、人並みの羞恥心の持ち主ならば東尋坊から身を投げたくなるな…」くらいにしか思わないけれど、そりゃ撮られるよりは撮られない方がいいし売られるよりは売られない方がいいし載るよりは載らない方がいいに決まっているし本人たちもそう思っているというか思っていてほしい。あんな高純度のダサみを「是」とする、そんな鋼鉄のメンタルは別に二人に求めてはいない。二人には、いつだって格好良くあって欲しい。
とはいえ、第三者発信の事柄のどこまでが事実でどこからが脚色かなんて分からないし、そもそも本当に本当のことなんてこちらは何一つだって知り得ないということをイヤというほど叩き込まれたのがこの半年間でもあったわけで。

自分もいちおたくでSNS等で好き勝手言っておきながらあれだけど、一挙一動を注視され一挙一動について重箱の隅を突くように言及され、訳の分からん連中から身の毛もよだつ幼稚な妄想や虚構の玩具にされ、同年代の一般人は当たり前に有る自由もなく、その度を超えた不自由も耐えて当然我慢しろと四六時中品行方正の権化のように生きるという無理難題を全方位から強いられて、なんていうか…単純に生き難そうだなあと自分自身が日々自由に欲どしく生きてるからこそ思う。
大倉くんも昔ラジオでそういう時期があったと言っていたけれど、いっそアイドルなんて辞めてその不自由さから逃げたい、自分の人生なんだからもっと自由に自分の好きなように生きたいと思ったことはきっと他の5人にもあったんじゃないかな。
ファンが皆目察せられなかっただけで、もしかしたらすばるくんは限界だったのかもしれない。
そりゃもちろん寂しいけれど、心が壊れる前に別の道を選んでくれたことは救いなのかもしれないなぁとジョンヒョンくんのこともあったし思ってしまう。
でも、だからこそ、あんなことが起きてもその不自由の螺旋から降りずにとりあえず暫くはアイドルで居続けることを決めてくれた6人には感謝したい。だって、6人がそれぞれに続けると決意してくれたからこそ関ジャニ∞が今日まで存在してくれていて、ファンがそれを享受できるのだ。
勝手に好きになって勝手に消費して、そして勝手に離れていく。義務じゃない代わりに責任も無い。ファンなんて、所詮どこまでも無責任な消費者(の集合体)でしかない。
そんなファンのために、とエイトはあれこれ差し出してくれる。このしんどかった半年を思い返してもそう。常に誠実に、ファンのことを一番に考えてグループを動かしてくれていた。それに対しては本当に有り難いし、有り難いことにはちゃんと有難うと伝えたい。そしてそんなファンのポジティブな声がその不自由な場所に留まるモチベーションにほんの少しでもなっているのなら、そんな喜ばしいことはない。
なので、例えどれだけ聞こえのいい建前を並べようと道理の通らない文句やこじつけは端から見たらヘイトでしかなく、彼らにとっても彼らのことを愛でたいファンにとっても絶対的に害悪でしかないので、その発信源は漏れなくまるっと消えてくださいお願いしますこの世には楽しいことが他にもたくさんあるんですしね。

…ま、そのダサみを受けてか否か大倉くんは初心に返ったかのような言の葉たちに加えて「死ぬほど頑張ります」と噴出しそうなくらい真面目な顔で公言していたので、「死なれても死にかけられても困るし普通に頑張って元気でいてくれればいい」とその晩は同担の人たちと語り合ったのでした。

他に印象に残っているのはやっぱり安田くんの挨拶かな。
34歳になったばかり。人生80年とするとまだ折り返し地点すら到達していないのに、まるで悟りを開いたかのような表情で「生き急ぐことなく、今を生きたい」と言い放つまでに至った彼のそれ迄を思うと、涙腺が緩んで仕方なかった。
この日、安田くんは公演中にボク。も更新してくれていた。しかも写真まで付けて。
私は34歳の安田くんのスネ毛も変わらず全力で愛していきたいと思っていまスネ毛。



翌日の16日。
11月のことはさておき、とりあえずはこの日が7月15日から始まった国内GR8ESTツアーの最終公演日。
さすがに昨日とは打って変わって最終日特有の温度の高さみたいなものはあった。

この日だけ、無責任ヒーローの最初の掛け合いがだいぶ長めに取られた。段々と大きくなる声。実にオーラスらしい清々しい光景だった。


最後の挨拶。
「札幌が始まる前は不安だった」というヨコの言葉を聞き、あの日、公演中ほぼ笑顔が見られなかったヨコのことを思い出していた。
実際、札幌公演のあとに私が一番気掛かりだったのはヨコのことだった。
以前はよく”大将”なんて言われ方をしていたけれど、私が彼らを好きになった当時の関ジャニ∞の長でありブレーンは間違いなくヨコだった。たとえグループに何かが起きても絶対に何とかしてくれる、そんな絶対的な頼もしさがヨコにはあった。
それから時が経ち、グループが大きくまたメンバーも個々に大きくなって行くに連れてその感覚は薄れてはいったけれど、それでも根底は変わっていないと思っていた。だからこそ、すばるくんがいなくなってあからさまに落ちて、凹んで、弱々しくなっているヨコを見るのがとてもつらかったし、不安だった。
ヨコは今日楽しかったのだろうか、これから6人のコンサートを心から楽しいと思ってくれることはあるんだろうか、また前みたいにバカ笑いしている姿が見られる日は来るのだろうか…と初日が終わってから暫くはそんなことばかり考えていた。
でも、名古屋から徐々に笑顔が増えていって、東京ではスカパラと一緒に楽器を演奏した喜びをうれしそうに何度も反芻し、福岡では妖怪ケツ洗いとの再会を楽しそうに話すヨコが見られて心底安心した。


この日本編ラストの大阪ロマネスクを聞きながら、7月15日からのあれこれを思い返していた。
札幌ではじめて6人を目の当たりにした時の衝撃、ゆっくりしか動けない安田くんを目にするたびに胸が痛くなったこと、ずっと在った息苦しさが昇華されていくような気がした名古屋のこと、安田くんが前より動けるようになってコンサートも今までみたいに楽しいだけだった大阪のこと、まさに熱狂の現場(※anan買いました👍)だった東京のこと。
それまでの過程をこの目で見て来たからこそ、ようがんばったなぁ~と6人を労いたい気持ちでいっぱいになった。

今回、5箇所とも見ることができてよかったなと思う。特に初日の札幌公演が見られたことは本当によかったなーって。
開演前に聞いたまるで祈りのような大きいエイトコールも、コンサートとは思えないほどのカオスも、今まで見たことがないくらいに強張った6人も、きっともう2度と見られない。
大阪公演以降が初見だった人は想像もつかないかもしれないけれど、6人は最初からあんな風にやれていたわけでは決してなかった。
初日の6人は、いつになく不安そうだったし気負っていた。そして、時間の経過とともに徐々にらしさが戻っていったのだということは全力でお伝えしたい。

この二ヶ月間、公演を重ねるたびにエイトは変わっていったし同時にこちらの心境も変わっていった。
過去に類を見ない、今度もあるかどうか分からない、未曽有の変化を同じ空間で一緒に体験できたのはなんというかファン冥利に尽きるなって。
今回のGR8ESTは、ファンもグループ及びメンバー各々も、共に再生していったそんなツアーだった。



とはいえ。
今回はすばるくんの脱退と安田くんの不調という予期せぬ事情がそのストーリーをドラマティックに見せていた点は多分にあると思うので、6人の関ジャニ∞としての真価が問われる次なのだろうなとも思う。
6人の熱さ・巧さ・エモさが炸裂していた「ここに」よりもさらに「これは6人だからこそだ」といえるものを見たいなぁ…ってこれは圧じゃないですよ、飽くまでも個人的な願望です。
そんな未来がはやく来ればいいなあっていう。


ま、とりあえず11月の京セラドーム公演を楽しみにしつつ私も日常を頑張ります。
ひとまずGR8ESTツアーお疲れ様でした。