暇記

カキーン

ここ最近のことについて綴る。

怒涛の3日間が終わった。
いや、3日間じゃないな。怒涛の一週間。
濃密で、苦しくて、感動的な、これからもきっと忘れることはないであろう一週間。



月曜日。
すばるくんがペコジャニに出演する最後の日。ヨコとヒナちゃんとすばるくん、三馬鹿の特別な日。
本当に、ただそれだけの日だと思っていた。

夜、ファミリークラブから届いたメールに書かれてあった文字を見た瞬間、反射的に「え?」と声が出た。
心臓がバクバクした。財布から会員証を取り出してその場で急いで動画を見た。
そこには、自分の状態について説明しようとする安田くんとそれを囲む横山村上丸山錦戸大倉計6人の姿が。
そこで語られていたのは、まったくこちらが想像すらしていないものだった。

去年、安田くんは5月28日から6月30日まで、俺節という舞台をやっていた。
安田くんはこの舞台の主演つまりは座長。上演時間の3時間強、ほぼ出ずっぱりだった。
私はこの舞台を初日に見に行った。安田くんのお芝居と歌に圧倒され、終盤は涙が止まらなかった。
全公演終了後、安田くんはレンジャーで「生死を覚悟して向き合ってた」「死ぬって初めて思った」と書いていた。読んだ時、まああんな熱量のお芝居を34公演もこなせば命削られる感じはするよなと思った。
でも、彼は本当に、言葉通り命がけであの舞台をこなしていた。
そのことを、1年以上経って初めて知った。

コンサートで見る安田くんはいつも本当にキラキラとしている。
時に可愛いく時に猛々しく、歌い奏でて誰よりもしなやかに踊る。エイトの中で最も”アイドル”らしいのが安田くんだ(と私は思っている)。
ジャムツアーでももちろんそうだった。
最初から最後まで、そんな病気を抱えていたなんてことをこちらが疑う余地すらまったくもって持たせなかった。
でも、それが彼の望みでありアイドルとしてのプライドでもあったんだと思う。
きっとこの大怪我さえなければもしくはこの怪我が7月までに完治していたら、安田くんは病気のことをずっと黙っておくつもりだったんじゃないだろうか。
そもそも病気のことなんて、芸能人一般人に関わらず誰しも好んで公言したいものではない。でもそれを本人に言わせてしまったことの罪悪感と何も知らなかったことの無力感となんでよりによって安田くんなんだろう?というこの世の不条理さで居たたまれなくなった。

その後すぐにボク。の更新があった。我ながらドン引きするくらいに涙が出た。



まぶたが腫れ上がった翌日の火曜日。
たまたま近くまで来たので大阪天満宮に寄って安田くんの健康を祈っておいた。



水曜日、7人が揃う最後のジャニ勉の放送日。
正直、安田くんのことがショック過ぎてすばるくんのことまで気にする余裕が無いほどの心境にはなっていたものの、放送を見たら見たで思うことは多々あった。
関ジャニ8結成の瞬間から吹きさらしのロープウェイまで、不毛でくだらないVTRの数々。
カンテレのエイトに対する深い愛情と古株としてのプライドを感じた1時間だった。


木曜日。エイトレンジャー更新日。
触れる人、触れない人、触れられない人。
そんな中、表現の仕方に差異はあれど錦戸さんと大倉くんはほぼ同じ趣旨のことを書いていた。
安田くんの現状は大丈夫といえるものでは決してない、でもきっと安田くんはコンサートで無理をしてしまう、それは絶対にさせない、安田くんが動けないならその代わりに自分たちが動く…等々。
二つとも、優しくて力強い文章だった。
いつも多くを語らない錦戸さんが、あんな感情的な長文を認めるに至った状況を考えると…何周か回ってlaptopってすごいなという気持ちになった。

私は、これからの6人のエイトを牽引していくであろう錦戸さんの「次のステージしか見据えてない」という言葉には頼もしさしか感じなかったのだけれど、それに対してよく思わない人もいたようで、はやくもややこしいことになってしまっているなぁと思ったりもした。

ボク。の更新もあった。
翌日、二重の右目が完全に三重になった。
いちファンの私にできることはいったい何だろう?考えた結果、札幌で安田くんの団扇を買うことにした。



金曜日。7人最後のMステの日。
歌ったのはがむしゃら行進曲とNOROSHI。
安田くんがあまり動かないがむしゃら行進曲を見ながら、エイタメでフロートカーに乗りつつも足元にマイクを置いてまでして全力で踊っていた安田くんの姿を思い出したりもした。
NOROSHIを歌うエイトは、最初から最後まで本当に格好よかった。
白地に「関ジャニ∞」と黒字で書かれただけの垂れ幕を背負いながら真っ赤なライトを浴びる7人。それだけで最高に格好よくて、最高に格好いいまま7人最後のMステ出演は終わった。



土曜日。
関東ではクロニクル。そして晩にはMUSIC DAY
エイトと相性が悪いというか、音楽番組のくせに音楽に愛情を感じられない演出をしちゃうでおなじみの日テレ。故にハードルは最初から低い。
恒例のジャニーズメドレー。相変わらず誰がどんな意図で組ませているのかが皆目分からない組み合わせ。大倉くんが2回も出る点だけは評価できた。
Keep the faithを歌って踊るすばるくん。すばるくんがジャニーズの人としてジャニーズの曲をジャニーズの人たちと歌って踊るのは、おそらくこれが最後になるんだろうなと思いながら見ていた。

エイトが歌ったのはオモイダマ。
すばるくんが落ちサビの「それはあの太陽より眩しかった」で声を張り上げなくなったのはいつからだろう。
なぜ張り上げてくれなくなったんだろう。そして、なぜこの日、昔のように声を張り上げて歌ったんだろう。
その答えを知れる日はおそらく永遠にこない。

オールナイトニッポン大倉くんと高橋くん。生放送。
大倉くんが、生放送の関ジャムつまり7人として最後の活動を前日に控えた心境を20分弱に渡り語ってくれた。

「結構ね、僕ら前向きというか前しか見てなくて。気持ちの整理はついて」
「”六人の関ジャニ∞を変わらず応援していって欲しい”というのがメディアですばるくんが言える最大限のことだと思っている」
「歌番組ではファンの人が喜ぶ曲を散ばしたいと意見を出している」
「これですばるくんとの何かが終わるわけでもない」
「いつか仕事というところで別々に会えるのが理想だと思っている」
「いろんな憶測を呼んでるかもしれないけど、僕らの中には何もゲジゲジした気持ちはない」
「スッキリとした気持ちで見ていただきたい」
「すばるくんも関ジャムでやったセッションを糧にしてこれからも活動していって欲しい」
「悲しい気持ちというよりも、明日この気持ちでどういったパフォーマンスができるんだろうと楽しみな気持ち」
「7人グループの1人ってすごいでかくて、1人抜けたら関係性も変わるしチームバランスも崩れる」
「メインボーカルがいなくなるっていうのは歌はどうするんだ?って気にされるとこだけど、それは俺らが成長していけばいい問題」
「自分たちはこれどうやって登るんだ?っていう壁の一番前に立って手を引っ張ってあげられるような存在でいなくてはいけない」
「みんなそこまで悲しまないで欲しい」
「すばるくんがどんな道を進むか僕は分からないけど、すばるくんのことも応援して欲しい」
「”卒業”っていう表現は違うと思っていて、お互いステップアップしていくため」

すごい。金言だらけ。
どれもこれも本当に聞きたかったことばかりだった。

大倉くんは、すばるくんが先週スバラジの最終回を終えたことをちゃんと把握していた。だから今週はもうすばるくんが自分の言葉を伝えられる場所がないということも。けど、だからといって「僕が代わりに言えることはない」とも言っていた。
記者会見直後のラジオでもそうだったけど、こういうデリケートな話題のとき大倉くんは「自分の考えにすぎない」ということを強調して言葉にする。
勝手に他人の気持ちを代弁したりは決してしない。飽くまでも自分の考えを自分の責任のもとで発言している。
編集不可の生放送で誤解を生まないよう言葉を選びながら喋る。それが上記の金言たちである。
本当にクレバーで格好いい。知ってたけど。

安田くんのことにも軽く触れていた。
「プロだからといって人の命っていうものを軽率にしたくはないから、ファンの方には申し訳ないけどメンバーのことを優先させてもらう」と。
心底よかった、と思った。一番身近な人が何の躊躇いもなくこう言うなら安心。



日曜日。関ジャム生放送の日。そして、7人の関ジャニ∞最後の日。
関西は遅れ放送が決定していたので、早々に近畿を出ることに決めた。いやーテレビを見るためだけに遠征しちゃうとか、おたくとして熟し切った感があるな…と思いつつ、いざ東へ。

番組開始。
前半はそれぞれが印象に残っているセッション集という名目ではあったものの、実質各々が好きなすばるくん発表会だった。
すばるくんの歌を手放しで絶賛するヨコもついついすばるくんのファニーなところを選んでしまうヒナちゃんもどこまでもファン目線なまるちゃんもすばるくんの歌声に魅了されきっている安田くんも全員が全員いつも通りで、それはある種見慣れた光景ですらあった。

大倉くんは、バックナンバーとの「ヒロイン」のセッションを選んでいた。
正直ファンの自分ですら然程見返してはいないこの回をなぜあえて?と思ってしまった。
大倉くんがこのセッション選んだ理由、それは「すばるくんと2人で横に並んで歌うのは2006年以来、その時ぶりに一緒に歌ったので忘れられない」からだった。
”すばるくんと並んで歌った”この時のことを、大倉くんがこんなにも印象深いものとして捉えかつ大事に思っていただなんて、いちファンごときが到底思い及ぶはずもないことだった。

ファンはおろか他のメンバーの5人ですら共有できない、大倉くんとすばるくん二人だけの時間と思い出。

すばるくんは、あのとき隣の大倉くんがまさかそんなことを考えながら歌っていただなんて、きっと思ってもみなかったでしょう?
その思いをこの日までずっと大事に抱えていた大倉くんの気持ちを知ってどう思ったのかすばるくん本人の口から聞いてみたかったけれど、もうそれも今となっては叶わない。
まあ「そうか!」と驚く顔がワイプで見られただけでも十分。


一方、錦戸さんが選んだのはメンバー4人だけのThe Beatlesセッションだった。

「すばるくんとはずっと二人で歌ってきたのでジョンとポールまではいかなくても楽しかった」というコメント、そしてそれに対して力強く頷くすばるくんを見て、それまで思いのほか楽しい気持ちで番組を見られていたのに、一気に気持ちがダメになってしまった。

私は後にも先にも錦戸さんにとってパートナーと呼べるような存在は内くんだけで、きっと本人にもそういう意識があるんだろうなとめちゃくちゃ勝手に思っていた。
でもこの十数年、2人で並んで歌を重ねていくに連れいつの間にか錦戸さんの中でパートナーと呼ぶに相応しいのはすばるくんになっていたのだということに、最後の最後にして気付かされた。

錦戸さんが”2人で歌っている”ということをそんなにも強く意識していたなんて、そしてその自分たちを他でもないジョンとポールに投影していたなんて、この日この時までまったくもって知らなかった。
ファンというのは本当に、本当に何も知らないし、分かってないんだなと改めて思った。

ジョンとポール。強い絆で結ばれた、最高のパートナーでありライバル。
自分とすばるくんならそうなれるかもしれないと、憚らず自分たちをその2人に例えた錦戸さんの気持ちを思うと堪らないものがあった。


セッション。終わりが近づく。

一曲目は無責任ヒーロー東京スカパラダイスオーケストラとセッション。
発売当初はお祭りソングと揶揄され音楽番組で披露される頻度に比例して疎ましがられていったこの曲の終着点がこんなにも素晴らしいものになるだなんて、2008年にいったい誰が想像できただろうか。
でも、10年という月日をかけてこの曲をこんなにも強く格好いいものにしたのは他でもないエイトの功績。
曲って、本当に育っていくんだなと思った。


二曲目は大阪ロマネスク。
正直この曲が7人としての最後の曲なんじゃないかなと思っていた。
歴史もあるしいい曲だし、ファンもこの曲のことが大好きなことはすごはちや十祭で証明されている。
でも、違かった。
じゃ、いったい何?と考えあぐねている間に歌が終わった。
歌っている最中、並んでいる順番が見慣れたMCとのときのそれと同じだった。


いよいよ最後の曲。
7人が最後に選んだのは、『LIFE〜目の前の向こうへ』だった。

主演にも関わらずROMESでも叶わなかったドラマ主題歌をエイトが歌わせてもらうことが分かった日のこと、 PVがただ単にかっこいいだけでものすごくビックリしたこと、プロのバンドですらアテ振りをするなかMステでガチの生演奏を披露してそれがものすごくヘタクソだったこと、そしてその翌週も相変わらずヘタクソだったこと。
いろんなことが思い出された。

みんな本当に上手くなったなぁと思いながらぼんやりとテレビを見ていた最中、錦戸さんが自分のパートをスルーしたことに気づいた。
まさか、と思った。
しかしながらそのまさかは的中していた。
錦戸亮は、泣いていた。

「正直僕は次のステージしか見据えてない」
「かっこよく去ってほしい」
「喜んで送り出す卒業でもないし、この先帰ってくる訳でもない」

3日前にこうクールに言い放っていた人が、泣きしろをふんだんに用意されたあの24時間テレビですらほぼ泣かなかった人が、歌いながら顔を歪めて泣いていた。
あゝあの人は強がっていたんだと、その時はじめて気づいた。


大倉くんは、LIFEにおける自身の見せ場ともいえる「あの日交わした約束をずっと覚えているから」という箇所を歌いながら、すばるくんの方に目をやり、手ですばるくんを指していた。それも満面の笑顔で。
この時に限らず、大倉くんは最後まで笑顔だった。
4月15日の会見では自身が反省するくらいあからさまに不機嫌で納得いってなくて今にも泣きそうだった大倉くんが、7人最後の場面では終始笑顔だった。
この前日に「楽しみな気持ち」だと語っていたのは、あながち嘘や虚勢や強がりじゃなかったんだなと思った。 
そんな大倉くんに釣られてか否か、まるちゃんも笑顔だった。
明朗でポジティブで逞しいリズム隊。
“土台”の二人がこんな感じならこれからもまあきっと大丈夫なんじゃない?と思えた。

LIFEが終わるその直前。
今まで何十回と聞いてきたすばるくんの「eighter」という叫び声。これが本当に最後の最後で、そしてもう二度とないんだなと思った。
すばるくんが関ジャニ∞の一員として務めた一番最後に過ぎったのが、そして関ジャニ∞として最後の曲に乗せて発したのが”eighter”って、本当にどこまでもドラマチックだな関ジャニ∞
この巧妙すぎる「関ジャニ∞物語」の山場は、いったいいつになったら訪れるんでしょうかね。

「最後はやっぱり寂しかったね」と錦戸さん。「すばるががんばるように僕らも全力でやっていきたい」とヨコ。「悔いない音がみんなで出せた」とまるちゃん。
でも、約20年もの間苦楽を共にしてきたメンバーから何を言われようと、肩を叩かれようと、ひたすら前を向いたままのすばるくん。
その声に振り向いて何かを思ったら、どうにかなってしまいそうだったのかな。
ヒナちゃんとヤスくんの胸の内も、もっと知りたかったな。
今日のレンジャーで少しでも教えてくれるかなぁ。





…感動的な総括とか説得力ある考証とか秀逸な分析とか、そういうのはいっさいありませんよ。
これはただの備忘録。
濃密で、苦しくて、感動的な、これからもきっと忘れることはないであろう一週間の備忘録です。