暇記

カキーン

大倉くんに主演舞台が決まったことまでを綴る。

一昨日2017年5月27日、大倉くん初主演の舞台「蜘蛛女のキス」を見に行った。ので、諸々の雑感をいくつかに分けてしたためておこうかなと思う。


思い返せば、私が大倉くんのファンになった年に彼ははじめて連続ドラマに出演した。TOKIOの長瀬くんが主演の「歌姫」。当時22歳だった大倉くんは”ジェームス”という長瀬くんを慕う変な髪型の大学生を演じていた。
大倉くんはそれ以降ほぼ毎年ドラマに出演し、2009年には地上波NHKで初の連続ドラマの主演をするに至った。
正直、他のグループを見遣ってもこんなコンスタントにドラマのお仕事をもらっている人はそういなかった。だから(たとえ過剰な事務所の推しだと言われようと)、そんな大倉くんをファンとして頼もしく思っていた。
仕事に優劣はない。とはいいつつも、やはりドラマに出られるのはあの事務所に所属してるタレントの中でもごく一部の人で、そうではない人の仕事の一つに舞台があるように解していたところもあり、もはや映像のお仕事ばかりの大倉くんが今後舞台に出ることはないんだろうなと思っていた。舞台をやらなくてもドラマが、映画があるし、やったところで自分が行けるかどうかわからないし、別にあえてやらなくてもいいよ〜と自らに言い聞かせていたところもあったのかもしれないなと今になってみると思う。

とはいえ私は舞台を軽視しているわけではまったく無く、それこそ学生時代の趣味はもっぱら舞台鑑賞だった。
今は無きOMSや近鉄小劇場、東京の劇場にも躊躇なく足を運び、大衆的な劇団のそれから学生劇団まで節操なく見た。
面白いものでもそうでないものでもまた明るいものでも暗いものでも、生の舞台には決まっていつもポジティブな生命力が飽和していた。目の前の人間が全力で放出するエネルギーを享受できる”舞台”という空間は、日々を淡々かつ平凡に過ごしていた私にとって実に甘美で魅力的だった。


2011年の冬、私は森ノ宮ピロティホールでまるちゃんが主演の舞台「ギルバートグレイプ」を見た。エイトのメンバーが主役を演じるいわゆるストレートプレイを見たのはこれがはじめてだった。
まるちゃんがものすごくお芝居をしたがっているというのはあらゆる場面でなんとなく察してはいたけれど、当時のまるちゃんはバラエティのお仕事ばかりしている印象があったので、ギルバートグレイプが発表された時ものすごく驚いたと同時にこれはぜひとも見たい!と思い、即、見に行くことに決めた。

舞台を見た後、ぼんやりとしつつも今まで感じたことのない充実感でいっぱいの自分がいた。
いつものギャグを言っておちゃらけるまるちゃんともロケで見せる人当たりの良い優しいまるちゃんとも歌って踊ってベースを弾くまるちゃんとも違う今までに見たことがないまるちゃんがそこにはいて、私はひどく心が動かされた。
飽くまでもまるちゃんを見たいがために足を運んだギルバートグレイプは、趣味が変わり舞台をあまり見なくなっていた私にその素晴らしさを強烈に思い出させた。
映像の代替などではない、そこにしかない唯一無二の何かがやはり舞台にはある。ギルバートグレイプにはまるちゃんのエネルギーと魅力が終始溢れていて、私は心底魅了されてしまったと同時に大倉くんにもいつか舞台をやって欲しいなぁとその時はじめて思った。


それから6年。
その間にもヨコ、ヒナちゃん、まるちゃん、ヤスくんがそれぞれ主役・メインの舞台を行い、私も度々足を運ばせて頂いた。それらを見にいく度に生の舞台特有の良さを改めて実感し、やっぱりいつか大倉くんにもやってほしいなと思う一方でまあでもやらないんだろうなわかってるわかってる期待なんかしてませんよハイハイと相変わらず同じように自己完結して終わっていた。


そんなある日。それは2017年3月28日の朝だった。
アラームを止めるべくスマホを起動させた瞬間目に入ってきた「大倉くん舞台決定おめでとう」の文字。起き抜けの脳がその文字の意味する事実を理解するには少しばかりの時間を要した。
(舞台に対する意欲など垣間見せたことがないどころか「舞台を見たら眠くなる」とあの大竹しのぶに言い放つ程に舞台というものとは無縁だと思っていた)大倉くんがストレートプレイの主演?…しかも(一人にかかる比重が高い)二人芝居??これは本当に本当のことなのだろうか・・・なんだか現実味が無いな……と思いながらとりあえず出勤した私は、始業してから暇さえあればtwitterのTLに流れてきたニュース記事を読み(←仕事しろよ)、その日のお昼ごろになってようやく実感が沸いてきた。

5年くらい前に何処かで「大倉くんに一番やってほしいお仕事はラジオ」だと書いた記憶があるんだけど、それが実現して以降、一番やって欲しいのは他でも無い舞台だった。でも、前述のようにやらないのだろうという諦めも正直あったから、この"「蜘蛛女のキス」をやります"の報せは驚きも嬉しさもひとしおといった感じで、チケット取れる取れないは二の次でひたすら喜びを噛み締めた。

とはいえ、実際問題チケットが無いと舞台は見られないわけで、いつも酔った勢いや暇つぶしで験担ぎなど皆目意識せずコンサートに申し込むこの私がいつになく身構えてエントリーに臨み、無事希望通りのチケットをゲットするに至った。
ソロコンサート以降、はじめてその名目通りの役目を果たした「大倉忠義」名義であった。




続く→